「うちの土地、売れるだろうか」「以前、業者に断られたことがある」——そんな不安を抱えたまま、土地を持て余している方は少なくありません。
再生可能エネルギーの普及が進むなか、太陽光発電用地や蓄電所用地を求める事業者は増えています。しかし、どんな土地でも買い取ってもらえるわけではありません。
業者は現地を訪れる前から、日照・面積・地形・電柱送電線・接道・ハザードなど、いくつかの"目線"で土地を評価しています。
この記事では、エネ創が実際の土地調査・査定で確認しているポイントを、現場担当者の声と実例を交えながら紹介します。
「うちの土地はどうだろう」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
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太陽光発電所・蓄電所の土地調査や開発を行っているエネ創| 事業紹介「太陽光発電・蓄電所用地としての取り組み」
1.太陽光発電用地:最初に確認する4つのポイント
① 日照条件——「どれだけ発電できるか」がすべての出発点
太陽光発電は、文字どおり太陽の光が命です。業者がまず見るのは、日当たりの良さと日照時間の長さ。周囲に建物や山がないか、傾斜地かどうかを地図や航空写真で確認し、現地調査で裏付けます。
土地が広くても、山や樹木の影が長時間かかる場所では発電量が下がり、事業性に直結します。
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現場の声|
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「どんなに広い土地でも、山の影の影響がある場所だと年間発電量が落ちます。そうすると、土地の評価や事業計画も変わってきますね」 |
② 面積と形状——パネルを効率よく並べられるか
太陽光発電用地では、一定の面積が必要です。一般的に、250坪(約800㎡)以上が一つの目安で、1,000坪以上になると設備配置の選択肢も広がります。
ただし、重要なのは広さだけではありません。細長い土地や大きく変形した土地、高低差が大きい土地では、パネルを効率よく配置できなかったり、造成費が増えたりする場合があります。
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現場の声|
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「1,000坪あっても、凸凹が激しかったり高低差が大きかったりすると、造成コストがかさんで採算が合わなくなることがあります。形や高低差は、面積と同じくらい大事です」 |
③ 送電線・電柱の近さ——「電気を売れる環境」があるか
発電した電気を電力会社の系統へ送るには、系統連系が必要です。そのため、土地の近くに電柱や配電線・送電線があるか、どこから接続できそうかを確認します。
電力設備までの距離が長くなるほど、引込工事などの費用が大きくなる可能性があります。また、近くに電柱があるだけで必ず連系できるわけではないため、系統の状況や工事内容をあわせて確認することになります。
④ 農地の場合——「転用できるか」を確認する
田や畑などの農地を太陽光発電用地として活用する場合は、農地転用の可否を確認します。実務では、農振農用地かどうか、農地区分がどのようになっているかを確認し、事業化の可能性を見極めていきます。
- 農振農用地(農振青地):市町村が農業振興地域整備計画で「農業用に利用すべき土地」として指定した農用地区域の土地。原則として太陽光発電への転用は不可。
- 第1種農地:農業生産性が高く、良好な営農条件を備えた農地。原則として太陽光発電への転用は不可。
- 第2種・第3種農地:立地や周辺状況などによって、転用を検討できるケースがあります。
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現場の声|
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「“うちは農地だから売れない”と諦めている方がいますが、第2・3種農地なら転用できる場合が多い。まず聞いてほしい、というのが正直なところです」 |
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農地だから太陽光には使えないと最初から判断する必要はありません| コラム「農地を売却したい方へ|太陽光発電用地として活用されるケースとは」
2.蓄電所用地:太陽光とは「別の目線」で見ています
近年、需要が拡大しているのが系統用蓄電所の用地です。蓄電池設備を電力系統に接続し、充電・放電を行い、電力の需給バランス調整などに活用します。
太陽光発電所では「日当たり」が重要ですが、蓄電所では日照条件よりも、系統連系のしやすさ、設備を安全に置ける地形、搬入経路、周辺環境などが重要になります。
① 系統連系のしやすさ——変電所・電柱との距離が命
蓄電所は電力系統に直接つなぐ設備のため、周辺の電柱、配電線、送電線、変電設備との位置関係を確認します。実際の一次検討では、低圧・高圧の案件で近隣の電柱との距離を確認し、100m以内を一つの目安として見るケースがあります。大規模な案件では、66kV以上の送電設備との距離なども含めて確認します。最終的な事業性は、系統の空き状況や工事内容、工事負担金などを含めて総合的に判断します。
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現場の声|
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「いくら土地そのものが良くても、電柱や接続できる設備が遠いと事業化の可能性はぐっと下がります。それほど、蓄電所では系統との距離が大事なんです」 |
② 面積——太陽光より小さな土地でも可能性がある
太陽光発電は広大な面積が必要ですが、蓄電所は設備構成によっては6坪(約20㎡)程度から対象になる場合もあります。小さな遊休地や空き地でも検討できる可能性があるのが特徴です。
一方で、必要な面積は蓄電池の容量や設備構成、離隔、受変電設備、保守スペースなどによって大きく変わります。面積だけで可否を決めず、配置まで含めて確認します。
③ 平地であること・災害リスクが低いこと
蓄電池ユニットは重量物(1台あたり約2トン規模)のため、造成が容易な平坦な土地が求められます。
また、長期間運用する設備のため、浸水や土砂災害などのリスクも確認します。実際の候補地調査では、次のような点をチェックします。
- 浸水想定区域や河川氾濫のリスク
- 土砂災害警戒区域などの指定状況
- 傾斜が大きく、造成工事が難しくないか
- 周辺住宅との距離や騒音への配慮 周辺住宅との位置関係については、騒音や生活環境への配慮から距離を確認します。
実務上、50m程度を一つの目安として見るケースもありますが、設備仕様や周辺状況によって判断は変わります。
④ 大型車両が入れる道路に接しているか
蓄電池や電気設備の搬入・設置では、トラックやクレーンなどの大型車両を使用します。そのため、接道の有無だけでなく、道路幅、曲がり角、進入経路、作業スペースまで確認します。
実務では、道路幅4m程度以上を一つの目安として確認するケースがあります。ただし、単純な道路幅だけでは判断できず、実際に大型車両が安全に進入・退出できるかが重要です。
3. 太陽光・蓄電所共通:事業者が確認する土地のポイント
太陽光発電用地と蓄電所用地では重視するポイントが異なります。整理すると、次のようになります。
4.「一度断られた土地」でも、あきらめないで
一般の不動産会社が土地を見るときは、住宅や店舗、事業用地として利用しやすいかという視点が中心になります。一方、太陽光発電所や蓄電所の開発では、日照、電柱・系統、接道、面積、地形、ハザードなど、別の視点から土地を見ます。
そのため、一般の不動産市場では売りにくいと言われた土地でも、再生可能エネルギー用地としての価値が見つかることがあるのです。
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実例|栃木県内のAさん(60代・農家) 栃木県内のAさんは、以前、一般の不動産会社へ土地の売却を相談したものの、「売れる見込みがない」と言われ、その後数年間、土地を使わないまま所有していました。 その後エネ創へご相談いただき、現地と周辺条件を確認したところ、敷地境界から10m以内に電柱があり、農地についても第2種農地であることが分かりました。 農地転用の手続きを含めて検討を進め、最終的に太陽光発電用地として売却が成立しました。 「不動産屋さんとは見ている基準がまったく違う。相談してよかった」 |
この事例のように、「住宅地として売りやすいか」と「太陽光・蓄電所用地として事業化できるか」は、同じ評価軸ではありません。
5.こんな土地をお持ちなら、一度ご相談ください
- 長年使っていない農地・空き地がある
- 以前、不動産会社に売却を断られた
- 土地の近くに電柱や送電線がある
- 比較的平坦で、車両が入れる道路に接している
- 太陽光には狭いが、別の活用方法がないか知りたい
- 売却するかまだ決めていないが、可能性だけ確認したい
一つの条件だけで「売れる・売れない」を判断することはできません。土地の条件を複数の視点から確認することで、初めて事業化の可能性が見えてきます。
まとめ|まず「聞いてみる」が最初の一歩
太陽光発電用地・蓄電所用地として土地を検討する際、事業者は面積だけを見ているわけではありません。
太陽光発電用地では、日照、面積と形状、系統連系、農地転用などを確認します。蓄電所用地では、系統との距離、設備配置、平坦性、ハザード、接道・搬入性、周辺環境などを確認します。
「農地だから難しい」「以前断られた」「小さい土地だから使い道がない」——そう決める前に、まず一度ご相談ください。思いがけない可能性が見つかることがあります。
「うちの土地はどうだろう」と思ったら、まずはエネ創へご相談ください。現地調査・査定は無料で承っています。栃木県を中心とした北関東エリアで、土地の状況を確認し、太陽光発電所・蓄電所としての活用可能性を検討します。
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